原作は、写真家・瀬戸正人の自伝エッセイ『トオイと正人』(第12回新潮学芸賞作)。同じく写真家の小林紀晴が、いつかこの物語を映画にしたいと2016年秋、瀬戸の元を訪ね了承を得た。
タイの東北で生まれ、タイ語しか喋れなかった少年トオイ。8歳になったある日、残留日本兵だったと父と共に福島へ。日本人として生きてゆくことになったトオイは正人となり、初めて四季を経験した。気がつけば、タイ語を喋ることができなくなっていた。正人は言う、言葉を「忘れていたのではなく、仕舞い込まれていただけ」。ふと、60歳を過ぎた正人のなかに、8歳のままの少年トオイがいまも眠りについている気がした。だから、私は正人と共にトオイを探しに、福島へ、タイへ、ラオスへ、さらにメコン川と阿武隈川を遡る記憶の旅に出た。
ナレーションは鶴田真由。
配給:Days Photo Film
公開日: 2023年03月24日
トオイと正人
予告編を見る:
監督 :
出演 :
ナレーション :
脚本 :
撮影 :
2023年 /日本 /63分
配給 :
公式サイト: https://www.tooimasato-film.com/
新着記事
「しんどい、でも幸せ」横浜流星の〝役を生きる〟演技術 毎日映画コンクール主演俳優賞
この1本:「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」 人情と怒濤のバトル
特選掘り出し!:「おんどりの鳴く前に」 清新な風の下、渦巻く欲望
「蝶の渡り」 複雑な歴史のなかで懸命に生きる人々