オールド・フォックス 11歳の選択

公開日: 2024年06月13日

オールド・フォックス 11歳の選択

「悲情城市」で1989年べネチア国際映画祭グランプリを受賞し、23年10月に引退を発表したホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の助監督を務め、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐシャオ・ヤーチュエン監督の最新作。ホウ・シャオシェンが最後のプロデュース作として参加している。2023年の第60回台北金馬映画祭で監督賞、最優秀助演男優賞(アキオ・チェン)、最優秀映画音楽賞、衣装デザイン賞の4冠を獲得した。

主演のリャオジエは、「Mr.Long ミスター・ロン」(17年)などで日本でも知られる天才子役バイ・ルンイン。「1秒先の彼女」(20年)のリウ・グァンティンがダブル主演としてリャオジエの父親役を演じている。〝腹黒いキツネ〟(オールド・フォックス)と呼ばれる地主のシャ役には、台湾の名脇役アキオ・チェン、シャの秘書役に「怪怪怪怪物!」(17年)のユージェニー・リウ。そして、経済的には恵まれているが空虚な日々を生きる人妻・ヤンジュンメイ役で門脇麦が出演している。

台北郊外に父(リウ・グァンティン)と暮らす11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、いつか自分たちの店と家を手に入れることを夢見ていた。ある日、リャオジエは、〝腹黒いキツネ〟と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)と出会う。優しくて誠実な父とは真逆で、生き抜くためには他人なんか関係ないと言い放つシャ。バブルによって不動産価格が高騰し、父子の夢が遠のいていくのを目の当たりにしたリャオジエの心は揺らぎ始める。人生の選択を迫られたリャオジエが選んだ道とは…。

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公式サイト: https://oldfox11.com/

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