短編「片袖の魚」(2021年)の東海林毅監督が、レインボー・リール東京グランプリをはじめ国内外の映画祭で10冠を獲得した自身の短編「老ナルキソス」(2017年)を長編作品化した本作。「ゲイ」という呼び名もまだ一般的ではない時代から社会の方隅で生きてきた老絵本作家と、性的マイノリティが可視化されたLGBT世代のウリセンボーイ。パートナーシップ制度は〝ある〟が同性婚は〝ない〟中で、世代も考え方も違う二人の関係の中から同性愛者たちの過去と未来の「家族」にまつわる葛藤を描いた。主演は、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙-サイレンス-」(2016年)や 五十嵐匠監督の「島守の塔」(2022年)などで幅広く活躍し、本作が長編映画初主演となる田村泰二郎。「国民の選択」や「黄龍の村」(いずれも2021年)の水石亜飛夢とのダブル主演。
ゲイでナルシストの老絵本作家山崎(田村泰二郎)は、自らの衰えゆく容姿に耐えられず、作家としてもスランプに陥っている。ある日、ウリセンボーイのレオ(水石亜飛夢)と出会い、その若さと美しさに打ちのめされる。しかし、山崎の代表作を心の糧にして育ったというレオに生涯で初めて恋心を抱き、レオもまた山崎に見知らぬ父親の面影を重ね合わせるが、山崎を恋人として見ることはない。すれ違いを抱えたまま、二人の関係が始まる。
©2022老ナルキソス製作委員会
公開日: 2023年05月19日
老ナルキソス
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2022年 /日本 /110分 /R15+
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公式サイト: https://oldnarcissus.com/
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