タクシー運転手シャルルを演じるのは、フランスの人気コメディアンのダニー・ブーン。「フランス特殊部隊 RAID」（2016年）でセザール賞を受賞。本作のクリスチャン・カリオン監督作の「戦場のアリア」（2005年）でセザール賞助演男優賞にノミネートされるなど、その演技も高く評価されている。シャルルが客として乗せるマドレーヌは、シャンソン歌手のリーヌ・ルノー。エイズ活動家と尊厳死法制化活動の長年の功績が認められ、2022年にフランス最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を受章した。俳優としては、「女はみんな生きている」（2001年）他で、3度セザール賞にノミネートされている。監督・脚本は、「戦場のアリア」でセザール賞作品賞とオリジナル脚本賞、英アカデミー賞にノミネートされたクリスチャン・カリオン。マドレーヌの波乱に満ちた人生を、サプライズとユーモア、パリの美しい街並みにのせて描いた。

パリのタクシー運転手シャルルは、金なし、休みなし、免停寸前の人生の危機。そんな彼があるマダムをパリの反対側まで送るという依頼を受ける。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする「ちょっと寄り道してくれない？」。寄り道のたびに明かされる想像をはるかに超えるマドレーヌの人生。いつしかドライブは、2人の人生を動かす驚きの旅になっていた。

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