本作は、俳優の緑茶麻悠と映画作家の佐伯龍蔵が共同で監督・出演している。元々は、児童文学作家ミヒャエル・エンデのインタビュー「エンデの遺言」に触発された佐伯が地域通貨をテーマに構想していたものが、2人が地方へ移住したことをきっかけにドキュメンタリー形式で撮影を始め、独自の金銭感覚を持つ人々に取材を重ねるなかで、フィクションとして新たに再構築された。第17回田辺・弁慶映画祭にてフィルミネーション賞、2023年東京ドキュメンタリー映画祭準グランプリを受賞。
売れない自主映画を作り続ける映画監督の龍蔵と麻悠は、貧乏監督コンビ。生活費も底を付いたある日、映画作りには避けて通れない「お金」について考え始める。そんな夜、突然に旅人が2人に問いかける。「お金って何ですか?」。それから家ではおかしな出来事が起こり始め、突然黄金虫に変身してしまう龍蔵、置いた覚えのない種籾や蜂の巣、鉱石ラジオから傍受した異次元ラジオ、定食屋さんで見る謎のCM…。その過程で2人は「地域通貨」という存在に出会い、その実践者たちに話を聞く。そして、普段何気なく使っている法定通貨の外側に、とてもロマンチックな経済圏があることを知る。
© まちのレコード
公開日: 2024年08月22日
ロマンチック金銭感覚
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2022年 /日本 /120分
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公式サイト: https://filmromakin.com/
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