第20回ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルでグランプリを受賞、第17回大阪アジアン映画祭では、「最も輝きを放っている出演者」に贈られる薬師真珠賞を主演のバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルが受賞した本作。ジャンチブドルジ・センゲドルジ監督は、「性」は人前では隠すものという風潮が根強いモンゴルで、アダルトグッズ・ショップを舞台に、都市部で生きる一人の女性の成長譚を、ユーモアたっぷりに描いた。

ウランバートルで家族と暮らし、大学で原子工学を学ぶサロールは、代わり映えのない毎日を送っていたが、ひょんなことから、怪しげなアダルトグッズ・ショップでアルバイトをすることになる。女性ショップ・オーナーのカティアや、店を訪れる客たちと接していくうち、自分らしく生きることを学んでいく。 

©2021 Sengedorj Tushee, Nomadia Pictures