佐藤さんと佐藤さん

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佐藤さんと佐藤さん

だらしない弁護士妻と、育児に追われっぱなしの浪人夫。ぐらっぐらな夫婦関係が笑いと切なさを誘うマリッジ・ストーリー。佐藤さん同士が付き合い、結婚、出産を経て見えてきた〝夫婦〟のカタチを描く。監督・共同脚本は、中編「費ヲナゲロ」でぴあフィルムフェスティバル(PFF)に入選、初オリジナル長編映画「ミセス・ノイズィ」(2019年)でNYジャパンカッツ観客賞、日本映画批評家大賞脚本賞を受賞した天野千尋。ダブル主演は、「ケイコ 目を澄ませて」(22年)で第77回毎日映画コンクール女優主演賞を受賞した岸井ゆきのと、「エゴイスト」(23年)で第78回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞した宮沢氷魚が共演する。

佐藤サチ(22)は、ダンス好きの活発なアウトドア派。佐藤タモツ(23)は、正義感の強い真面目なインドア派 。正反対な性格だがなぜか気が合い、程なくして付き合い同棲を始める。そして5年後。弁護士を夢見るタモツは、司法試験を受けるが不合格が続く。そんな彼をサチは応援し、助けようと一緒に勉強をはじめるが、タモツは相変わらず不合格だった一方、サチが司法試験に受かってしまう…。申し訳ない気持ちのサチと、プライドがズタズタのタモツ。そんな中、サチの妊娠が発覚し、ふたりは結婚。産後すぐに、弁護士として働き出し忙しい毎日を過ごすサチに対し、 タモツは、塾講師のアルバイトをしながら家で息子の世話をし、その片手間に司法試験の勉強をしているので全く集中できずにいた。そんな生活の中、忙しいサチが息子の支度を忘れたり、家でのだらしない姿にタモツはイライラが募る。 育児に対する考え方も全く違うふたりは対立し、次第に絶妙に保たれていたはずのバランスが崩れ始める。

公開:2025年秋

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