出演者がマネキンの短編ドラマ「オー！マイキー」や、山田孝之の七変化が話題を集めた映画「ミロクローゼ」（2011年）など、イマジネーション豊かな世界を創造し続ける石橋義正の約10年ぶりの新作。車の事故で人里離れた森に迷い込み、物言わぬ6人の女に監禁されてしまう2人の男。過去と現在を繋ぐ奇縁、巨大企業が絡む陰謀、謎が謎を呼ぶサスペンス。そして、最後に壮大な〝真実〟が明らかになる。

男の1人、フォトグラファーの萱島に扮したのは「シン・ゴジラ」（16年）や「狐狼の血」（18年）、Netflixシリーズ「THE DAYS」などに出演し、2023年も4本の出演作が公開される竹野内豊。もう1人の男、直情的で粗野な宇和島を、石橋監督との初タッグ作「ミロクローゼ」で多くの映画賞をもたらした山田孝之が演じている。

コマーシャルフォトグラファーの萱島（竹野内豊）は、疎遠だった父の訃報を受け、住んでいた山奥の家を訪ねる。その家には、壁中に地図や走り書き、写真が貼られた異様な部屋があった。そこへ、萱島が父から相続した山を買うため、東京の開発業者、宇和島（山田孝之）が訪ねてくる。契約書を交わした後、萱島は、宇和島の運転で駅に送ってもらうが、途中、突然現れた女を避けようとして事故に遭う。2人が目を覚ますと、〝刺す女〟（水川あさみ）、〝牙を剥く女〟（萩原みのり）、〝見つめる女〟（桃果）、〝濡れる女〟（アオイヤマダ）、〝包み込む女〟（武田玲奈）、〝撒き散らす女〟（服部樹咲）の6人の女に監禁されている。なぜ、この森に迷い込んだのか、父がこの森で探していたものとは、謎だらけの女たちは何者なのか。

©️2023「唄う六⼈の⼥」製作委員会