アイヌ文化アドバイザー宇佐照代さんの活動を通じて、アイヌのみならず、在日コリアンや被差別部落といった根強い差別や偏見の問題、そして世代を越えて引き継がれていく文化や思いを見つめたドキュメンタリー。企画・監督は、「ただいま それぞれの居場所」(2010年)や「ケアを紡いで」(22年)を手掛けた大宮浩一。美術作家の奈良美智、評論家・太田昌国、写真家・宇井眞紀子、朝鮮/韓国民謡奏者・黄秀彦、カムイノミ祭司/縄文造形作家・平田篤史らが出演し、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権といった問いに向き合っていく。
東京・大久保に、アイヌのことばで「食べ物(穀物)・持つ」を指す「ハルコㇿ(HaruKor)」という店名のアイヌ料理店がある。店主であり、アイヌ文化アドバイザーの宇佐照代さんは、若い世代へ舞踊や楽器演奏などの伝承活動を行っている。「ハルコㇿ」の成り立ちには、照代さんの祖母や母の思いがある。2019年にようやく先住民族としてアイヌが法律に明記されたものの、アイヌに対する偏見や差別がなくなったとは言い難く、長きにわたって関東在住アイヌの居場所づくりに奔走していたのだ。本作は、照代さんの曾祖母から子に至るまでの家族のライフヒストリーを紐解きながら、アイヌと出会った人びとの活動を見つめていく。
公開日: 2025年03月14日
そして、アイヌ
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2024年 /日本 /96分
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公式サイト: https://soshite-ainu.com/
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