システム・クラッシャー

公開日: 2024年04月26日

システム・クラッシャー

タイトルの「システム・クラッシャー」とは、あまりに乱暴で、ケアホームや里親など行く先々で問題を起こし、施設を転々とする攻撃的な子どものことを指す隠語。監督・脚本のノラ・フィングシャイトがホームレスのための避難所生活を描いたドキュメンタリー撮影時に「システム・クラッシャー」と呼ばれる子どもがいることを知ったことが本作のきっかけとなった。フィングシャイト監督は、教育支援学校や緊急収容センター、児童精神科病棟など関係者への取材を重ね、5年をかけたリサーチの上、脚本を執筆。自身の長編映画デビュー作となる本作を撮りあげた。

ピンクの上着を着た9歳のベニーは、一見どこにでもいる普通の女の子。しかし、一旦怒りの感情に火がつくと、あたり構わず暴力を振るい手がつけられなくなる。トラブルを起こしては里親やグループホーム、特別支援学校などいくつもの施設をたらい回しになっていた。ベニーにとって心を許せる相手はママと社会福祉化のマリア・バファネの2人だけ。そのバファネが通学付添え人のミヒャを見つけてきてくれた。彼の役目はベニーの登校に付き添うことだが、ベニーに学校へ行く気はさらさらない。バファネと職員たちがベニーの扱いで頭を抱えていると、ミヒャは、水も電気もない森の中でベニーと1対1で3週間世話をすることを提案する。こうして森の中でミヒャとベニーの2人だけの生活が始まる。最初は掃除も水汲みもやる気なしのベニー。しかし、ときに厳しく本気で接してくれるミヒャに徐々に心を開いていくが…。

「システム・クラッシャー」© 2019 kineo Filmproduktion Peter Hartwig, Weydemann Bros. GmbH, Oma Inge Film UG (haftungsbeschränkt), ZDF

公式サイト: http://crasher.crepuscule-films.com/

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