クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャのコンビによる初の長編映画となる本作は、ピノチェト軍事政権下のチリに実在した コミューン「コロニア・ディグニダ 」にインスパイアされた 〝ホラー・フェアリーテイル〟アニメーション。 チリ南部のある施設から逃走し、森の中の一軒家で2匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描く。全編カメラが止まることなく、最後までワンシーン・ワンカットで空間が変容し続ける独特のストップモーション・アニメーション。第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門カリガリ映画賞、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭審査員賞ほか受賞。
美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落に、マリアという動物が大好きな美しい娘が暮らしていた。ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、厳しい罰に耐えられず集落から脱走する。逃げ込んだ一軒家で出会った2匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリアだったが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界と化していく。
短編「骨」を同時上映。
© Diluvio & Globo Rojo Films, 2018
![オオカミの家](https://images.microcms-assets.io/assets/d247fcc9b85b413caf66458586629de0/1ce4dc78ea5847038518b0b622875068/%E3%80%8C%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%81%AE%E5%AE%B6%E3%80%8D%E2%98%85%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3_The%20Wolf%20House%204%C2%A9%20Diluvio%20%26%20Globo%20Rojo%20Films%2C%202018.jpg)
公開日: 2023年08月18日
オオカミの家
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原題:La Casa Lobo/The Wolf House
2017年 /チリ /74分 /G
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公式サイト: http://www.zaziefilms.com/lacasalobo/
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