「ソーシャル・ネットワーク」（2010年）でアカデミー賞主演男優賞ノミネートの俳優、ジェシー・アイゼンバーグの初長編監督作品。親子間のジェネレーションギャップや、理想と現実の食い違いなど、身近なテーマをハートフルに描いた。「ラ・ラ・ランド」（16年）でアカデミー賞主演女優賞を獲得したエマ・ストーンと夫デイブ・マッカリーが設立した映画・テレビ制作会社「フルート・ツリー」が初製作作品として手がけ、さらに、気鋭の映画会社「A24」も製作、北米配給で参画している。
 
ドメスティックバイオレンス（DV）シェルターを運営し、社会奉仕に身をささげる母親エヴリン（ジュリアン・ムーア）と、ネットのライブ配信が人気だが、フォロワーのことしか頭にない高校生のジギー（フィン・ウォルフハード）。いまやお互いのことが分かり合えない2人だったが、彼らの日常にちょっとした変化が訪れる。それは、それぞれがないものねだりの相手にひかれ、空回りの迷走を続ける〝親子そっくり〟の姿だった。

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