インタビュー:矢野顕子の曲のおかげで「今回は半歩ポジティブ」 深田晃司「LOVE LIFE」
新作「LOVE LIFE」が、ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品された深田晃司監督。20歳の頃に聞いた矢野顕子の同名曲に着想を得て以来、温めること20年。矢野顕子の歌声が、作品にどのように流れたのか。 離れていても愛し合えるか 矢野の「LOVE LIFE」は、「どんなに離れていても愛し合うことはできる」と歌う。「この曲を、映画にいかに響かせるかがモチベーションでした。この歌のために映画があると思っています」。そう言うほど強い思い入れがある。 「表面的な歌詞の言葉以上に、多面的な意味を持っているのが矢野さんの深みだと思っていて。愛してると歌う時、愛を伝えるポジテ...
勝田友巳
2022.9.07