「宮本から君へ」助成金訴訟判決 「萎縮の連鎖断ち切った」深田晃司監督 多様な表現に助成必要
出演者のピエール瀧の薬物事件を理由に、文部科学省所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会」(芸文振)が映画「宮本から君へ」への助成金を不交付としたことを巡り違法性が争われた訴訟で、最高裁は「不交付決定は違法」と判断し、原告の製作会社「スターサンズ」の勝訴が確定した。1審の東京地裁は原告勝訴、控訴審の東京高裁は被告の芸文振の主張が認められたが、上告審では高裁判決を退け、文化芸術への公的支援について行政の過剰な介入を戒める、踏み込んだ判決となった。今後の映画製作支援はどうあるべきか。映画製作支援の必要を訴え、「日本版CNC設立を求める会」のメンバーでもある深田晃司監督に聞いた。 映画製作支援は、芸...
勝田友巳
2023.12.23