はしもとしのぶ
脚本家。「生きる」
市役所の市民課長渡辺勘治(志村喬)は胃がんで余命いくばくもないことを知る。実りのない人生を見つめ直して絶望するが、明るく前向きなかつての部下と再会し、生きた証を求めるべく、かつて陳情を棚ざらしにした公園整備に取り組み始める。葬儀の席で渡辺の仕事ぶりを会葬する同僚たちは、一度は渡辺のように生きようと誓い合うものの、再び事なかれ主義の官僚に戻るのだった。毎日映画コンクール日本映画大賞。