ひだり ぼくぜん
1894年2月19日 生まれ
東宝の「変身人間シリーズ」第3作。体をガスに変えられるようになった水野は、落ちぶれた踊りの家元、藤千代の発表会を開くために銀行強盗を繰り返す。水野は警察や新聞記者を手玉にとって発表会を開こうとし、藤千代は自分の最後の舞台に向けて準備を重ねた。警察は藤千代の発表会を無人にして、水野もろとも爆破する作戦を立てる。藤千代は発表会を決行、水野と抱き合ったまま、自ら起爆スイッチを押すのだった。
黒澤明の代表作にして、世界で最も知られている日本映画のひとつ。2部形式で途中にインターミッションを含む上映形式。前半は侍集めと戦の準備、後半は野武士との戦いが描かれている。野武士の襲撃に脅かされている農村で、浪人を集めることでそれに対抗する。島田勘兵衛(志村喬)率いる菊千代(三船敏郎)などの7人の侍の活躍が生き生きと活写されている。
青春空手映画シリーズ第2作。東京に出た勇作(高倉健)は、師匠・名越義仙(山形勲)のもとを訪ねることもなく空手の神髄を求めて彷徨っていた。ある日、与太者に襲われた学生・耕三(波島進)を救出したことが縁で彼の家に住むことになる。一方、愛国党の庇護を受けている赤田一派は、相変わらず義仙と勇作を付け狙っており、ついに義仙を襲撃。しかし駆けつけた勇作の働きもあって、赤田一派を撃退する。(追悼特別展「高倉健」図録より)