Kingsley Ben-Adir
1986年2月27日 生まれ
2大政党が対立する1976年のジャマイカ。国民的アーティストであるボブ・マーリー(キングズリー・ベン・アディル)も、政治闘争に巻き込まれていた。コンサートの2日前に銃撃を受けるが、けがをおしてステージに立つ。その翌日、自身と家族の身を案じ、1人ロンドンに逃れた。ヨーロッパでツアーを敢行し世界的スターの階段を駆け上がっていくが、母国の政情は不安定さを増していく。 ボブの伝記映画だが、描かれるのは主に31歳から亡くなる36歳まで。ジャマイカの政治的混乱や、ボブの女性関係に対する妻の悲嘆、がんなどのエピソードも描かれるが、悲壮感はさほどない。映像の色調も楽曲にそって明るい。遺族が製作に深く関与した...
2024.5.17
国境や言葉の壁は溶けてなくなる ボブ・マーリーとアントニオ・カルロス・ジョビンがいなければ、世界の音楽は選択肢がとても狭いものになっていたのではないだろうか。今や音楽はスマートフォンから流れてくるサブスクリプションが全盛期となって、国境や言葉の壁は溶けてなくなりつつある。その国にパッケージのディストリビューターがいなくても音楽の聞ける時代。ヘッドホンからは米英だけでなく、韓国、タイ、イタリア、アイスランド、ブラジル、もちろんジャマイカなどなどの多種多様な言語とリズムが流れてくる。そんな音楽多様性のオリジネーターが彼らなのである。 1970年代はレゲエの時代になる その片方のボブ・マー...
宮脇祐介
2024.5.13
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
〝レゲエの神様〟として今もファンが多いボブ・マーリーの、36年の生涯を描く。ジャマイカで生まれたマーリーは、恵まれない幼少期を経て音楽に目覚め、レゲエの先駆者となる。社会の解放を求めて歌い続けたマーリーの苦悩と葛藤の軌跡を、レゲエの曲に乗せてたどる。 © 2023 PARAMOUNT PICTURES