「映画を愛する君へ」 デプレシャン監督が語る自らの人生と映画への愛
日本でも多くのファンを持つフランスのアルノー・デプレシャン監督によるシネエッセーである。ドキュメンタリーとフィクションのパートを自由に混在させ、自らの人生の歩みと映画への愛情を語る自伝的作品だ。 劇中には草創期から現代までの50本以上の映画が引用されるが、そのセレクトが面白い。ヒッチコック、ドライヤーといった巨匠の古典や「ダイ・ハード」「ノッティングヒルの恋人」などの娯楽映画が同等に扱われる。魅惑的な光に満ちた創作のパートには、デプレシャンの分身である「そして僕は恋をする」の主人公ポールが登場。6歳の時に祖母に連れられて初めて映画館で見た「ファントマ 危機脱出」、14歳の時に年齢を偽ってチケ...