Nick Cassavetes
1959年5月20日 生まれ
映画監督、脚本家、俳優
アメリカ人作家ボストン・テランが1999年に発表したノワール小説の映画化である。クリスマスの夜、刑事ボブ(ニコライ・コスター・ワルドー)の元妻とその夫が殺され、10代の娘が誘拐された。娘の奪還を誓ったボブは、悪魔崇拝カルトの一味を追跡する。 本作の特徴は二つの〝過剰さ〟。まずバイオレンス描写のすさまじさだ。犯人のカルト集団は血も涙もなく、殺戮(さつりく)を楽しむかのように凶行を繰り返す。一方、敬虔(けいけん)なクリスチャンのボブは模範的人物だ。しかし何が何でも娘を救いたい彼は、捜索の過程で血生臭い暴力に手を染め、法治の限界を悟る。 ボブに協力する若い女性ケース(マイカ・モンロー)のキャラ...
2024.12.27
カルト集団に元妻を殺され、愛娘を誘拐された刑事が、復讐の追撃劇を繰り広げる。原作は、「このミステリーがすごい!」2002年版海外編で第1位を獲得した、ボストン・テランのベストセラー。「ジョンQ-最後の決断-」(2002年)や「きみに読む物語」(04年)のニック・カサベテスが、鮮烈な暴力描写とスタイリッシュな映像美で映画化した。主人公の刑事ボブを演じるのは、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のニコライ・コスター=ワルドー、ボブとともにカルト集団に立ち向かう女性を、「ロングレッグス」(24年)のマイカ・モンローが演じる。 クリスマスの夜、刑事のボブ・ハイタワー(ニコライ・コスター=ワルドー)の元...
認知症をわずらった女性とともに療養施設に入寮しているデユークはノートに書きつづった物語を彼女に読み聞かせる。それは 1940年のアメリカ南部から始まる2人の恋の物語だった。