この1本:「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」 銃後の思い託すポップ
2009年、英国はアフガニスタンでの対テロ戦争に参加して、多くの兵士が戦地に送られた。基地で夫や恋人の帰りを待つ女性たちが、不安を紛らすために合唱団を結成する。実話を基にした物語を、「フル・モンティ」のピーター・カッタネオが監督して映画化。 合唱団のまとめ役のリサ(シャロン・ホーガン)と、お目付け役のケイト(クリスティン・スコット・トーマス)はことあるごとにさや当てを繰り返す。何事も規律と統制重視のケイトと、大ざっぱなリサは正反対。それでも練習を重ねるにつれて、メンバーは次第にまとまり、合唱もうまくなってゆく。 目的に向かって力を合わせる一体感と、そこに近づく達成感。対立と葛藤、そして和解...