女たちとスクリーン① 田中絹代 時代を先駆けた大女優にして監督の再評価が進んでいる
「男性映画」とは言わないのに「女性映画」、なんかヘン。長く男性に支配されてきた映画界で、女性がどう息づいてきたのか、女性の視点や感性で映画や社会を見たらどうなるか。女性映画人やその仕事を検証します。 冨田美香・国立映画アーカイブ主任研究員に聞く 今なぜ田中絹代なのか 映画界と映画史を、女性の視点から見直すこの連載。最初は戦前、戦中、戦後を通じて数多くの名作、傑作、大ヒット作に出演し、日本映画史にさんぜんと輝く大女優としてその生涯を生き続けた田中絹代。監督としての田中絹代に着目する。1953年から62年までに「恋文」「月は上りぬ」「乳房よ永遠なれ」「流転の王妃」「女ばかりの夜」「お吟さ...
鈴木隆
2022.2.23