ふじもと たつき
1993年10月09日 生まれ
漫画家、原作:「ルックバック」(集英社ジャンプコミックス刊)
楽しみにとっておいた作品 「ルックバック」。偶然ネットで無料公開されていた漫画を読んでどハマりした。今回映像化され、豪華声優陣も話題となり、周囲の評判もすこぶる良く、「いつ見よう、いつ見よう」と楽しみにとっておいた作品。 物語は、主人公の小学生時代から始まる。絵を描くことが得意であった藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載し周囲からも絶賛されていた。ある日不登校で引きこもりの同級生・京本も4コマ漫画を描くことになり、その画力が話題となる。自分の才能が1番ではなかったことを知った藤野は、悔しさをバネに本格的に絵の練習を続ける。何年も描き続け、ついに迎えた卒業式の日。初対面した藤野と京本。京本は藤野...
今泉マヤ
2024.8.06
初期衝動 初期衝動が人生を造形していく素晴らしさと同時に、故に何かを失う酷薄さ、才能の邂逅(かいこう)とは必然であり、幸福でありながら残酷さと表裏であることを描いた作品。「バクマン。」はリアルな設定の上に描かれたファンタジーだったが、当作は人生の射幸と喪失があまりにも現実的で恐ろしい。自身にこんな喪失が訪れたら一体どうなるか――考えただけでそら恐ろしい作品である。 当作は一見、感性の離合を描いているようで、実はまったく逆のものだ。魂が引かれ合った者同士は、必ずもう一度再会をしようと、それぞれの時間を食(は)んでいく。その結末のひとつを描いている。同時にヒトの魂から出力されたものに対する理...
公野勉
2024.7.23
小学4年の藤野(声・河合優実)は学年新聞で4コマ漫画を連載し、絵のうまさを自認していたが、隣のクラスの不登校児、京本(声・吉田美月喜)の絵に衝撃を受け、断筆してしまう。ところが藤野と会った京本は「大ファン」と熱烈に訴えた。2人が共作した漫画は公募コンテストで入選。やがて連載の話が持ち込まれるものの、京本は美大に進学してコンビは解消。数年後、人気漫画家となった藤野は、京本が事件に巻き込まれたと報じるニュースを見る。 「チェンソーマン」の藤本タツキのマンガを、ジブリアニメを支えた押山清高監督がアニメ化。絵の才能に恵まれた2人の少女の10年に及ぶ運命を描く。同じ構図のまま色や細部を変えて時間の経過...
2024.6.28
「チェンソーマン」で知られる漫画家・藤本タツキが2021年に電子書籍サービス「少年ジャンプ+」にて発表した読み切り作品「ルックバック」が、アニメ映画化された。配信から2日たたずで400万PVを記録するなどすさまじい反響を呼び起こし、その後「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位にも輝いた一作。 映画化にあたり、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「風立ちぬ」等に携わった押山清高が監督・脚本・キャラクターデザインを担当し、「あんのこと」や「不適切にもほどがある!」ほか出演作の公開・放送が相次ぐ河合優実と「あつい胸さわぎ」「カムイのうた」の吉田美月喜がボイスキャストを務めた。 ...
SYO
2024.6.23
原作は、「チェンソーマン」の藤本タツキによる同名漫画。劇場アニメ化にあたり、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(2009年)や、「借りぐらしのアリエッティ」(10年)、「風立ちぬ」(13年)など、数多くの話題作にスタッフとして携わってきた押山清高が監督、脚本、キャラクターデザインを務める。主演は、ドラマ「不適切にもほどがある!」で注目され、「四月になれば彼女は」「あんのこと」(いずれも24年)など、話題作への出演や主演が続く河合優実と、ドラマ「今際の国のアリス」や「ドラゴン桜」への出演や、「あつい胸さわぎ」(23年)、「カムイのうた」(24年)で主演を務めた吉田美月喜がダブル主演する。 学生新...