きよたけ ひでとし
1950年10月11日 生まれ
ジャーナリスト、原作:「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」(文春文庫)
2週連続全国映画動員ランキング1位の「ディア・ファミリー」。その奇跡の実話のモデル筒井宣政さんが公開前に語ったインタビューです。「私は何も特別なことをしたわけではないんです」という筒井さんの「特別」な話しをお読みください。 簡単にお受けして ――映画化のお話がきたときは率直にどう思われましたか? かれこれ20年以上のお付き合いのある原作者の清武(英利)さんのところに、東宝さんとWOWOWさんから映画化の話が行って、そこから私のところに話が来ました。私としては今までもテレビで5本くらい再現ドラマを作ってもらっていたので簡単にお受けして。そしたら手術室やクリーンルーム、救急車まで作っちゃう...
ひとシネマ編集部
2024.6.26
無謀な挑戦を「どうしても書き残しておきたかった」 映画「ディア・ファミリー」(毎日新聞社など製作委員会)は心臓に難病を抱え余命10年と宣告された娘と決してあきらめなかった一家の実話である。家族らと親交を重ね、この物語を「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」として刊行したのはノンフィクション作家の清武英利。一つの新聞記事をきっかけに長年にわたって丹念に取材を重ねてきた。「運命にあらがう人間を書くことができた。そして、映画は人の持つ無限の可能性を正面から描いています」と語る。 筒井(映画では坪井)宣政(のぶまさ)さんは、愛知県春日井市でホースなどビニール樹脂加工の小さな...
鈴木隆
2024.6.10
原作は、ノンフィクション作家・清武英利の20年以上にわたる膨大な取材ソースをもとに書かれた「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」(文春文庫)。1970年代、日本人にとって致命的な病だった心臓疾患を抱えた我が娘のために、人工心臓を作ると立ち上がった小さな町工場を経営する父の愛の実話。「君の膵臓をたべたい」(2017年)や「君は月夜に光り輝く」(19年)、「そして、生きる」(19年)など、死生観を描いた作品を生み出してきた月川翔監督がメガホンをとり、「永遠の0」(13年)や「糸」(20年)、「ラーゲリより愛を込めて」(22年)など、数々の名作を手がけてきた林民夫が脚本を担った。 生...