Daniel Gimenez Cacho
1961年5月14日 生まれ
「ダニエル・ヒメネス・カチョ」記事件数
奇妙で不可思議な引力を放つアルゼンチン発の歴史劇 スペイン語やポルトガル語圏の新作映画を日本に紹介する「ラテンビート映画祭」は、プログラムのクオリティーの高さに定評がある映画祭だ。商業的な難しさゆえに国内の配給会社が買い付けず、一般公開されない秀作がしばしば上映されるため、筆者は毎年ラインアップをチェックし、コロナ禍前には東京会場の新宿バルト9に何度も足を運んだものだ。 そんなラテンビート映画祭にて筆者がこれまで鑑賞した数十本の作品の中で、最も衝撃を受けたのが「サマ」(2017年、アルゼンチンほか)である。アルゼンチンの作家アントニオ・ディ・ベネデットが、1956年に発表した同名小...
高橋諭治
2022.4.10
ミッキーマウスが初登場した「蒸気船ウィリー」(1928年)のあと「白雪姫」(37年)から昨年の「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」まで、61作ものディズニー・アニメーション映画を生み出してきたウォルト・ディズニー・カンパニーが1923年の創立から100年となった。100周年を記念して製作されたアニメーション映画「ウィッシュ」は、ディズニーの長い歴史に敬意を払い、数々の作品からインスパイアされて生まれたアイデアを生かした独創的なドラマチックミュージカルだ。 物語のキーワードは、<願い>と<星>。「ピノキオ」(40年)で歌われて以来、ディズニー・ソングとして有名な「星に願いを」を例に挙げる...
金子裕子
PRウォルト・ディズニー・ジャパン
2023.12.08
著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー作家がたどるシュールな心の旅路を映し出す物語。彼は自らの内面を見つめ、過去、現在、メキシコ人としてのアイデンティティと向き合う。 SeoJu Park/Netflix © 2022
18世紀末、アルゼンチンの辺境に単身派遣された行政官のサマは、妻子の元に戻ることを熱望している。しかし待てど暮らせど異動通知は届かず、孤独感にさいなまれている。討伐隊に加わってと盗賊の元に向かうのだが。