Roberto Alamo
「ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件」出演
常日ごろから新たなミステリー&スリラー映画の発掘に余念がない筆者が、先ごろ開催された第35回東京国際映画祭で真っ先に目をつけたのが、コンペティション部門に出品されていた「ザ・ビースト」(2022年)だった。スペインの山間の村に移り住んだ中年のフランス人夫婦が、よそ者の彼らを敵視する地元住民と激しく対立。その思いがけない行く末を描き上げたこの重厚なスリラーは、コンペ審査委員長のジュリー・テイモアに「まさに傑作」と言わしめ、東京グランプリ、最優秀監督賞、同男優賞(ドゥニ・メノーシェ)の3賞を独占した。 シネマの週末 特選掘り出し「ザ・ビースト」評 キーワード「問題を抱えたバディー」 ...
高橋諭治
2022.11.22
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で6部門にノミネートされ、ロベルト・アラモが最優秀男優賞を受賞したサスペンスミステリー。高齢女性ばかりをつけ狙う異常な連続殺人鬼が、大都市マドリードに出没。それを追う刑事コンビの苦闘を描く。日本では〈ワールド・エクストリーム・シネマ2017〉にて上映された。 ©2015 TORNASOL FILMS, S.A. – ATRESMEDIA CINE, S.L. – HERNANDEZ FERNANDEZ PC, S.L. – MISTERY PRODUCCIONES A.I.E