Antonio de la Torre
「ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件」出演
常日ごろから新たなミステリー&スリラー映画の発掘に余念がない筆者が、先ごろ開催された第35回東京国際映画祭で真っ先に目をつけたのが、コンペティション部門に出品されていた「ザ・ビースト」(2022年)だった。スペインの山間の村に移り住んだ中年のフランス人夫婦が、よそ者の彼らを敵視する地元住民と激しく対立。その思いがけない行く末を描き上げたこの重厚なスリラーは、コンペ審査委員長のジュリー・テイモアに「まさに傑作」と言わしめ、東京グランプリ、最優秀監督賞、同男優賞(ドゥニ・メノーシェ)の3賞を独占した。 シネマの週末 特選掘り出し「ザ・ビースト」評 キーワード「問題を抱えたバディー」 ...
高橋諭治
2022.11.22
監督・脚本は、第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされた「レ・ミゼラブル」(2019年)や、近作では「バティモン5 望まれざる者」(23年)の脚本を手掛けたジョルダーノ・ジェデルリーニ。主人公の謎の男レオを演じるのは、ゴヤ賞で10度以上ノミネートされ、2度の受賞を誇るアントニオ・デ・ラ・トレ。「17歳」(13年)でフランソワ・オゾンに見いだされ、目覚ましい活躍を続けるマリーヌ・バクトや「息子のまなざし」(02年)で第55回カンヌ国際映画祭主演男優賞を獲得したオリビエ・グルメらが共演する。 地下鉄の運転士レオは、1人の若者がホームから線路に転落す...
スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で6部門にノミネートされ、ロベルト・アラモが最優秀男優賞を受賞したサスペンスミステリー。高齢女性ばかりをつけ狙う異常な連続殺人鬼が、大都市マドリードに出没。それを追う刑事コンビの苦闘を描く。日本では〈ワールド・エクストリーム・シネマ2017〉にて上映された。 ©2015 TORNASOL FILMS, S.A. – ATRESMEDIA CINE, S.L. – HERNANDEZ FERNANDEZ PC, S.L. – MISTERY PRODUCCIONES A.I.E