潜水艦クルスクの生存者たち
2000年8月、ロシアの原子力潜水艦クルスクは合同演習中の艦内で魚雷が爆発して大破、海底に沈み動けなくなる。司令官ミハイル(マティアス・スーナールツ)ら23人はわずかな酸素で救助を待つが、政府は潜水艦の軍事機密を守ることを優先。家族にも正確な情報を伝えず、英海軍のデイビッド准将(コリン・ファース)ら諸外国からの支援も拒絶する。 極限状況に陥った艦内と対応に奔走する人たち、船員家族の不安をバランス良く配置した実話に基づくエンターテインメント。「潜水艦映画にハズレなし」と言われる通り、艦内での緊迫感が怒濤(どとう)のように押し寄せるが、ラストまで爽快感や安堵(あんど)感は期待できず。乗組員仲間の...