くが よしこ
1931年1月20日 生まれ
恋と教育に真摯に苦悩する女教師の姿を描く。寒村の中学の先生として赴任した文江(久我美子)の心の支えているのは高校の時の幸田先生(高倉健)。校長が生徒に暴力を振るったことに抗議をして学校を離れた文江は、幸田を追って上京。しかしそこで会ったのは、愛する人を失って憔悴した姿の幸田だった。旅館で働く教え子に卒業証書を渡した文江が故郷へ帰ると復職が叶い、子供たちの歌声が迎えてくれた。(追悼特別展「高倉健」図録より)
女優田中絹代の監督デビュー作。木下恵介脚本。復員兵の礼吉は、元恋人の道子のことを思い続けていた。道子が夫と死に別れ上京していると聞いた礼吉は、戦友山路の世話で恋文代筆業をしながら道子の行方を捜していた。清純だった戦前の姿を思い描いていた礼吉は、ある日、アメリカ兵相手の洋妾に変わり果てた道子に出会う。