「少女は卒業しない」この時にしか得られない一生涯の宝物!
「まだ何も終わっていないし、何も始まっていない。卒業おめでとう」。2007年のリクルートのコマーシャルで使われた言葉だ。チャットモンチーの楽曲「サラバ青春」にのせて、学生たちが桜の前にたたずむそのコマーシャルを、よく覚えている。当時高校3年生だった私は、その言葉にハッとさせられた。エールというよりは、活を入れられたようだった。「油断するな、人生これからだぞ」と。実際のところ高校を卒業してから16年たち、大学進学や就職などいろいろなことがあった。高校時代の思い出はだんだんと薄れてきている。そして、高校生が主人公の青春映画を見るときには、どうしても他人ごとの感覚になってしまった。 彼女らの...
山田あゆみ
2023.2.28