お互いが書いた文章を見ながら心を開いていく「大きな玉ねぎの下で」を劇場で見る理由
「会うべき人は、いつか必ず会えると聞きました」。 ソウルの都心、今はどこにでもあるシネコンの支店に変わっているが、昔ソウル3大単館映画館のひとつだった「ソウルㆍピカデリー」前のカフェでのせりふ。 日本の観客にはNetflixの「キル・ボクスン」、あるいはカンヌ国際映画祭で主演女優賞に輝いた「シークレットㆍサンシャイン」の全道嬿(チョンㆍドヨン)が20代前半の若々しい姿で公衆電話でポケベルのメッセージを残す。テレビドラマ「浪漫ドクターキムㆍサブ」、映画「尚衣院 サンイウォン」の韓石圭(ハンㆍソッキュ)は、彼女の後ろでこのセンテンスが含まれたメッセージを開いていたが、なかなか近づいて声をかける...

洪相鉉
2025.2.28