©️2023「アナログ」製作委員会 ©️T.N GON Co., Ltd.

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2023.10.02

「いいのよ」と許せる寛大な自分! 「アナログ」公開記念「あなたのアナログな恋の思い出」優秀作発表

公開映画情報を中心に、映画評、トピックスやキャンペーン、試写会情報などを紹介します。

ひとしねま

ひとシネマ編集部

9月22日、都内試写室で「アナログ」(毎日新聞社など製作委員会)の試写会を開催しました。応募に際し、「あなたのアナログな恋の思い出」を募集した優秀作を掲載します。
 
手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟(二宮和也)は、携帯を持たない謎めいた女性、みゆき(波瑠)と喫茶店「ピアノ」で出会います。2人は、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」と、約束を交わします。週に一度だけの会える時間を大切にして、ゆっくりと関係を深めていく2人。思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意します。しかし、当日の木曜日に、みゆきは現れませんでした。
 
そんな本編のアナログな恋のイメージを感じさせる2点を紹介します。あなたもぜひアナログな恋のイメージをふくらませ、今週末10月6日公開「アナログ」を劇場にてご覧ください。
 

アナログな恋の思い出優秀作

大学卒業後、同級生の彼は北関東、私は東京都内勤務となり頻繁に会えなくなりました。そんな社会人2年目の春、お互いの予定が1日だけ合い私が彼の住む街に初めて行くことに。前日も休みの私は仙台に1泊、翌日に彼の最寄り駅で会う約束でした。駅のトイレでお化粧を直し、髪を整え、胸躍らせて改札に向かうと構内放送が。「東京からお越しの◯◯様、お電話が入っていますので駅事務室までおいでください」。この時点でおよその状況を察しました。黒電話の向こうから恐縮した声で「急な仕事で都内にいる」と。「いいのよ」と笑い受話器を置きました。 数カ月後、新宿で待ち合わせ。予定の時間を過ぎても現れません。約束を1時間間違えていた彼に、またも「いいのよ」と。そんなことが何回あったことでしょう。 あの頃に携帯電話があったなら一瞬で解決できたすれ違いの数々。でも「いいのよ」と許せる寛大な自分の意外な一面に出合うことはなかったかもしれません。(59歳女性)
 
今から44年前の、私が21歳の時。 妻と付き合い始めの頃、私は小さな文化住宅に住んでいました。 まだ携帯電話がない時代。彼女との連絡方法は、 文化住宅の大家さんの黒電話に彼女から電話がかかってきて、大家さんが、私の部屋にある呼び出しブザーを鳴らすというまさにアナログの世界でした。 そういう事を継続して、3年。 そして、ゴールインして、41年。 連絡が取りづらい、そういう時代の恋も、なかなか味があっていいものです。(65歳男性)

ライター
ひとしねま

ひとシネマ編集部

ひとシネマ編集部

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