©2022 映画『KAPPEI』製作委員会 ©若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス)

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2022.3.17

終末の戦士が「平時」の東京に集結!「KAPPEI カッペイ」

公開映画情報を中心に、映画評、トピックスやキャンペーン、試写会情報などを紹介します。

宮脇祐介

宮脇祐介

必笑ムービー!

日本映画界を担う俳優、伊藤英明、山本耕史、小沢征悦、古田新太などの大真面目な演技が生み出す必笑ムービー!
夢を見ることのできないZ世代に殺人拳は届くのか!


終末の戦士たちが東京に集結

ノストラダムスが予言した世紀末は来なかった。
世界を救うべく鍛え上げられてきた終末の戦士たちは、一度もその力を使うこともなく解散の憂き目にあうのだった。
 
その一人、殺人拳の使い手・勝平(伊藤英明)は流れ着いた東京で気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、その友達とも出会うことになる。
なんと、勝平はその中の一人、天真らんまんな山瀬ハル(上白石萌歌)に恋心を抱くのだった。
幼少の頃から島で修行のみの生活だった勝平のそれはすなわち「初恋の来た道」だったのだ。
 
時を同じくして三々五々殺人拳の使い手が「平時」の東京に集結してくる。
そして、街中に不穏な空気が流れていくのであった。
 

有事に光る終末の戦士

有事に光る人がいる。
平安末期の源義経、戦国時代の織田信長、明治維新の西郷隆盛・・・・・・。
しかし、そんな人が今あなたのとなりにいたらどうだろうか。
橋の欄干に飛び乗って刃物を振り回したり、親の葬式に抹香をぶちまけたり、職務を投げ出し田舎で挙兵したり・・・・・・。
きっと迷惑千万に違いない。
できれば関わりたくないなあと思うだろう。
 
しかし、その人たちと時を過ごしていくうちにその熱き志に触れると、なんだか自分たちはぼんやり生きているなあと思えてくるのではないだろうか。
 
そんな英雄たちにはなり損ねたが、熱き志だけは満々の終末の戦士たち。
 
暑苦しい世代のキャラクターが発する殺人拳はZ世代の心に響くのか!
 
そして、勝平の恋の行方は!
 

二つの世代の俳優たちがつながっていく

大真面目に熱い演技を繰り広げる演技派俳優たちとそれをおっかなびっくりで受ける若手俳優たちの対比と、やがてそれが融和していくところが、物語ともあいまってとても好ましい作品に仕上がっていました。
まるで遠く離れたニつの島が引き潮で一つにつながっていくような。
 
ちなみにアクの強い終末の戦士たちの中、最初から出ずっぱりで大真面目に笑わせてくれる守役はミュージカルを中心に大活躍するダンサーの大貫勇輔。
映画俳優陣にも負けない存在感があったなあ。
 
原作は「デトロイト・メタル・シティ」、「みんな!エスパーだよ!」の若杉公徳。
 
エンディングテーマは西川貴教がももいろクローバーZをフィーチャーした新曲「鉄血†Gravity(てっけつグラビティ)」。
 
メガホンを取ったのは「黄泉がえり」、「余命1ヶ月の花嫁」、「糸」などを大ヒットさせた映画プロデューサー、平野隆。
 
初監督作品は「どろろ」や「ドラゴン・ヘッド」などの作品群に通じるチャレンジングなものを選んだことに敬服します。
 
本日公開、ぜひとも劇場にてご覧ください。
 
追伸:真面目な女子大生・新井久美子を演じた浅川梨奈の「かぐや様は告らせたい」に続く役作りには非凡さを感じました。

©2022 映画『KAPPEI』製作委員会 ©若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス)

「KAPPEI カッペイ」 
3月18日(金)より全国東宝系にて公開
監督:平野隆
脚本: 徳永友一
原作: 若杉公徳(「KAPPEI」白泉社・ヤングアニマルコミックス)
 <出演>
伊藤英明 上白石萌歌
西畑大吾(なにわ男子) 大貫勇輔 / 古田新太 / 森永悠希 浅川梨奈 倉悠貴
橋本じゅん 関口メンディー(EXILE/GENERATIONS) 鈴木福 かなで(3時のヒロイン) 岡崎体育
山本耕史 小澤征悦

KAPPEI カッペイ

ノストラダムスが予言した世紀末は来なかった。
世界を救うべく鍛え上げられてきた終末の戦士たちは、一度もその力を使うこともなく解散の憂き目にあうのだった。
 その一人、殺人拳の使い手・勝平(伊藤英明)は流れ着いた東京で気弱な大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに、その友達とも出会うことになる。なんと、勝平はその中の一人、天真らんまんな山瀬ハル(上白石萌歌)に恋心を抱くのだった。
時を同じくして三々五々殺人拳の使い手が東京に集結してくる。そして、街中に不穏な空気が流れていくのであった。
 

ライター
宮脇祐介

宮脇祐介

みやわき・ゆうすけ 福岡県出身、ひとシネマ総合プロデューサー。映画「手紙」「毎日かあさん」(実写/アニメ)「横道世之介」など毎日新聞連載作品を映像化。「日本沈没」「チア★ダン」「関ケ原」「糸」など多くの映画製作委員会に参加。朗読劇「島守の塔」企画・演出。追悼特別展「高倉健」を企画・運営し全国10カ所で巡回。趣味は東京にある福岡のお店を食べ歩くこと。