モガディシュ 脱出までの14日間(c)2021 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS & FILMMAKERS R&K All Rights Reserved.

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2022.7.01

モガディシュ 脱出までの14日間

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

1990年、アフリカのソマリアで内戦が激化し、反政府武装勢力が首都モガディシュ(モガディシオ)に押し寄せる。各国の大使館までも襲撃、略奪の標的となり、孤立した北朝鮮大使館の人々は韓国大使館に助けを求める。韓国大使のハン(キム・ユンソク)は彼らを受け入れるが、絶体絶命の危機が迫っていた。

朝鮮半島の分断を背景にした韓国映画には力作が多いが、本作は驚くべき実話の映画化。国連加盟の支持を得るため、ソマリアで外交工作を行っていた韓国と北朝鮮の大使館員とその家族が、戦場と化した異国で図らずも共闘することに。メンツを重んじる北の猜疑(さいぎ)心、彼らを〝転向〟させようとする韓国参事官(チョ・インソン)の思惑など、極限状況下の心理戦は緊迫感十分。

それ以上にすごいのは、複数の車に分乗した一行が銃弾の嵐をかいくぐって空港をめざすクライマックスだ。まさに決死の脱出劇と呼ぶにふさわしいサバイバルアクションである。リュ・スンワン監督。2時間1分。東京・新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマほか。(諭)

ここに注目

南北対立はあっても、危機が迫れば同胞として団結。悪役がいないのが気持ちいい。南北の大使を演じたキム・ユンソクとホ・ジュノ、参事官のチョ・インソンとク・ギョファンの取り合わせも絶妙で、終盤のアクションに向かってよどみない。ド派手な脱出行は少々盛りすぎかも。(勝)

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