Kim Yoon-seok
1967年1月20日 生まれ
俳優、映画監督出演「チェイサー」(2008年)「モガディシュ 脱出までの14日間」(2021年)「ノリャン ―死の海―(2023年)
映画やドラマ作品において、信頼する俳優への期待値が、視聴動機につながることは珍しくないだろう。映画の場合はそれをきっかけに客を呼び込んでしまいさえすれば、 2 時間なりの作品を見せきることはそう難しくはない。 ところがドラマとなるとそうはいかない 。2話、3話、4話が過 ぎても、なかなか乗れない… …。 もう見るのをやめようかな… … 。でもあの俳優(が演じるキャラクター)が活躍しないはずはないからもう少し頑張ろう。そんな忍耐が報われた作品が、Netflixオリジナルドラマ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」だった。 筆者が信頼した俳優はイ・ジョンウン。ポン・ジュノ監督 の「パラサ...
須永貴子
2024.9.16
1990年、アフリカのソマリアで内戦が激化し、反政府武装勢力が首都モガディシュ(モガディシオ)に押し寄せる。各国の大使館までも襲撃、略奪の標的となり、孤立した北朝鮮大使館の人々は韓国大使館に助けを求める。韓国大使のハン(キム・ユンソク)は彼らを受け入れるが、絶体絶命の危機が迫っていた。 朝鮮半島の分断を背景にした韓国映画には力作が多いが、本作は驚くべき実話の映画化。国連加盟の支持を得るため、ソマリアで外交工作を行っていた韓国と北朝鮮の大使館員とその家族が、戦場と化した異国で図らずも共闘することに。メンツを重んじる北の猜疑(さいぎ)心、彼らを〝転向〟させようとする韓国参事官(チョ・インソン)の...
2022.7.01
「シュリ」以降多様化する南北もの 1945年、日本の敗戦と同時に植民地支配から解放されたものの、独立後、すぐにアメリカとソビエト連邦によって分割占領されてしまった朝鮮半島。その後、48年に李承晩を大統領とする大韓民国(韓国)と金日成を首相とする朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が成立し、現在に至っている。 建国後、長く〝反共〟を国是としてきた韓国では、映画の中でも北朝鮮の人々を〝敵〟や〝スパイ〟としてのみ描く時代が続いた。そんな状況に大きな変化が起きたのが、金大中(キム・デジュン)大統領が就任した98年以降のこと。99年2月に封切られ、記録的な大ヒットとなった「シュリ」では、チェ・...
佐藤結
2022.5.01
ある穏やかな夏の日、謎めいた女性が貸別荘に宿泊。だがこの出来事をきっかけに、貸別荘のオーナーとその周囲の人々の人生が大きく狂い始める。 Netflixシリーズ「誰もいない森の奥では音もなく倒れる」は独占配信中 limhyoseon
韓国でシリーズ累計3000万人を動員したキム・ハンミン監督による英雄イ・スンシンを描いた「バトル・オーシャン 海上決戦」(2014年)、「ハンサン ―龍の出現―」(22年)に続く三部作完結編である本作は、薩摩水軍と朝鮮・明の連合軍が激突した最終決戦、露梁(ノリャン)海戦を描く。イ・スンシンを演じるのは、「モガディシュ 脱出までの14日間」(21年)のキム・ユンソク。そのほか、明の重要人物をチョン・ジェヨンとホ・ジュノが、さらにはイ・スンシンの二人の息子をアン・ボヒョン、ヨ・ジングといった人気俳優が演じている。 慶長3年、日本が朝鮮に出兵して7年。日本では秀吉が没し、五大老は全軍の撤退を通達す...
2000年代前半の韓国で起こったソウル20人連続殺人事件を題材にしたクライムスリラー。風俗嬢たちを餌食にする快楽殺人鬼ヨンミン(ハ・ジョンウ)と、その存在を突き止めた元刑事のデリヘル店経営者ジュンホ(キム・ユンソク)の激闘を、息づまるチェイスシーン満載で描き出す。 ©2008 Big House / Vantage Holdings. All Rights Reserved.
国連への加盟を目指し、南北がアフリカ諸国へのロビー活動を続けていた1990年。韓国のソマリア大使であるハン・シンソン(キム・ユンソク)は、自分たちに先手を打つような北朝鮮の大使リム・ヨンスの行動にいらだちを感じていた。そんな中、ソマリア国内の内戦が激化し、ついに反乱軍が首都モガディシュに突入。大使館を暴漢たちに襲われたヨンスらは、逃走の途中で通りかかった韓国大使館に助けを求める。迷った末に彼らを受け入れたシンソンは、ヨンスと協力して、国外脱出の方法を探る。 ©2021 LOTTE ENTERTAINMENT DEXTER STUDIOS FILMMAKERS R K All Righ...