8月10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて左から沖田修一監督、鈴木択、夏帆、のん、磯村勇斗、さかなクン

8月10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて左から沖田修一監督、鈴木択、夏帆、のん、磯村勇斗、さかなクン

2022.8.12

さかなクンと似ている?のん「演じられてメチャクチャうれしい」:「さかなのこ」完成報告上映会

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鈴木隆

鈴木隆

「さかなクンとのんは、不思議と似ているところがある気がした」
8月10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「さかなのこ」(毎日新聞社など製作委員会)の完成報告上映会の舞台あいさつで、沖田修一監督はこう明かした。
 
 

「さかなクンがいると、みんなの目がピカピカになる」

さかなクンの半生をモデルにした「さかなのこ」で、主人公ミー坊はさかなクンの分身。のんの起用は「想像しただけでもワクワクしたし、自分も見てみたいと強く思った」と発言。「すてきな映画になっていると思う」と作品への手応えを述べた。
 
舞台あいさつには、のんのほか、ミー坊の幼なじみモモコを演じた夏帆、ツッパリ総長役の磯村勇斗、原作者でギョギョおじさんとして出演もしたさかなクンと沖田監督が登壇した。
 
のんは出演依頼を受けた時に「びっくりした。私がさかなクンをやっていいのと驚いた」。一方で「腑(ふ)に落ちたというか、メチャクチャうれしかった」と振り返る。「以前にさかなクンと共演したことがあって、その場が幸せになった。さかなクンは現場にいると、みんなの目がピカピカするエネルギーを持った人」
 
撮影を振り返って「(さかなクンは)好きなものに真っすぐに突き進む。うまくいっていないと感じる時でもお魚が好きというのは揺るがないから、人生がいい方向に向かう。希望に満ちあふれたストーリーで役柄を楽しんだ」と満足げに話した。
 

「超あこがれ」のん主演に「キャッ、キャッ、キャッ」

一方のさかなクンは「沖田監督様とギョ(5)年前に会って映画化の話を聞いた。夢か幻か本物かと思った」と興奮気味に振り返った。ミー坊をのんが演じると聞いた時の反応を問われると、「キャッ、キャッ、キャッ」と絶叫。「こんなにうれしいことはない。超あこがれていたので」と当時のままに再現した。

沖田監督はさかなクンの母親にも会い「(映画化を)とても喜んでくれた。すてきなお母さんでした」と言い、さかなクンは「母ものんの大ファン。ミー坊のお母さんを井川遥さんが演じると知って喜んでいた」と話した。
 
モモコ役の夏帆は「念願の沖田組に声をかけていただいてうれしかった。沖田監督の柔らかい人柄が現場に広がっていて、もう少し長くいたかった」と振り返った。のんとの共演については「一緒にいる時間が心地よかった。瞳に引き込まれた」。
 
ミー坊とモモコのシーンについては「2人の関係は言葉では言い表せない、説明しきれないものがあったが、何か特別なものを交わしている感覚があって、すごく多幸(タコ)感にあふれていた」とダジャレオチ。
 

磯村勇斗「笑い取るため勝負した壮絶な現場」

総長を演じた磯村は、撮影中のエピソードを紹介。「不良といっても可愛いおバカさんたち。みんな沖田監督に気に入られたい、クスッと笑ってもらえるよう勝負していた。次は何をしようかと大喜利大会のようで、ある意味壮絶な現場だった」
 
不良役の俳優たちの姿を見ていたのんは「私もがんばらないと」とやる気に拍車をかけたそうで、特に磯村のヤンキー役を「愛されヤンキーを体現していた」とたたえた。
 
この日はさらに、先生役で出演しているお笑いコンビ、ドランクドラゴンの鈴木択がサプライズ登場。さかなクンの誕生日を祝して、登壇者からの直筆メッセージ入り横断幕をプレゼントした。鈴木はさかなクンの中学、高校の同級生で「体操着を借りたこともある」などと話し場内を笑いに包んだ。さかなクンは「感激です。さかなクンをやってきて良かった」と感謝していた。
 
映画は9月1日(木)よりTOHOシネマズ 日比谷 ほかにて全国ロードショー

ライター
鈴木隆

鈴木隆

すずき・たかし 元毎日新聞記者。1957年神奈川県生まれ。書店勤務、雑誌記者、経済紙記者を経て毎日新聞入社。千葉支局、中部本社経済部などの後、学芸部で映画を担当。著書に俳優、原田美枝子さんの聞き書き「俳優 原田美枝子ー映画に生きて生かされて」。

カメラマン
ひとしねま

和田大典

毎日新聞写真部カメラマン

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