どの年代の夏帆さんを見ても自然体でありつつ、不思議な魅力がある「東京少女」
私がこのコラムを執筆させてもらうのは2回目だが、執筆するにあたって私が書く理由みたいなものを最近、悶々(もんもん)と考えていた。そこで、役者志望が役者について語るのは気が引けるが、キャラクター自身だけではなく演者に注目したコラムも面白いのではないかと思った。 今回の映画だと、主演である夏帆さんが印象的だった。この映画の公開前年2007年「天然コケッコー」で映画初主演を果たしており、私が近年拝見する夏帆さんとは違うあどけない少女がそこにはいた。夏帆さんが芸能活動を始めたのは03年、私が生まれた年だ。近年の夏帆さんのイメージだと、15年「海街diary」や22年「さかなのこ」、テレビドラマでは...

古庄菜々夏
2023.5.02