2001年9月11日、アメリカを襲った同時多発テロ。未曾有の大惨事となったこの事件の直後から、途方もない仕事に挑んだ人たちがいた。それは、約7000人ものテロ被害者とその遺族に補償金を分配するという国家事業だった。年齢も職業もバラバラの被害者たちの〝値段〟をどうやって算出するのか。そもそも誰もが等しいはずの〝命〟を差別することは許されるのか。全米の道徳観を揺さぶったこの実話は、被害者遺族それぞれの苦悩と向き合い、厳しい批判に晒されながらも、使命に立ち向かった弁護士チームの2年間の軌跡。

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