金の糸

金の糸

エレネはジョージア・トリビシの古い家で暮らしている。足が不自由になって外を歩けず、窓から外を眺めるのが日課だ。そのエレネの元に、娘の義母ミランダが引っ越してきた。ミランダに認知症の症状が現れて、1人暮らしをさせられなくなったのだ。ミランダはソ連時代の政府高官で、政府に弾圧を受けて創作活動を封じられたエレネには受け入れがたかった。誕生日に電話をかけてきた昔の恋人アルチルとの思い出話から60年前を思い出し、ミランダとアルチルの関係を知って感情を波立たせる。

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