金の糸
ジョージアの古都・トビリシの旧市街。79歳の作家エレネ(ナナ・ジョルジャゼ)のもとに娘のしゅうとめでソビエト時代に政府高官だったミランダ(グランダ・ガブニア)がアルツハイマーになり引っ越してくる。そこに、エレネの60年前の恋人アルチルから電話がかかってくる。 ジョージアの激動の歴史と政治的対立を背景に、3人の運命と孤独、他人への理解と思いやりをあぶり出す。詩のようなセリフが内面の思考や感情を淡々と表す。エレネは人生の終末期を迎え、自身が抱え築き上げてきた重荷に縛られてはならないと気づく。過去を壊すことなく受け止めた上で、それにとらわれず、修復しつなぎ合わせることがいかに大切か。タイトルが時代...