メガホンをとったのは、インディーズバンド界のMV制作黎明期を支え、2022年に「ディスコーズハイ」で長編映画監督デビューした岡本崇監督。音楽や映画の作者の意図とは関係なく、救われたと感じた岡本監督自身の経験を元に、〝勝手に救われよう〟をテーマに、カリスマ的なボーカリストとミニシアターの支配人に救われた主人公の思いを描く。タイトルは、岡本監督が敬愛するギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの2ndアルバムの最後の曲「ボールド・アズ・ラヴ(愛のように大胆)」へのオマージュ。
主人公の南條珠(なんじょう・たま)を演じるのは、自身が体験したいじめを題材にしたMV「カセットテープとカッターナイフ」がYouTubeで50万回を超える再生数を記録した伊集院香織(みるきーうぇい)。「ギターをカッコよく弾ける女性を」という理由で岡本監督が抜擢した。珠にとっての神様の一人、ロックバンド「翳(かげ)ラズ」のボーカル・瓶子結衣子(へいし・ゆいこ)役を後藤まりこ、もう一人の神様こと、ミニシアターの支配人・井澤雄一郎(いさわ・ゆういちろう)役を津田寛治が演じている。さらに、珠に恋するミニシアターのバイト・村田義行役でシアターアイドルmuko²のメンバーとして活動するおかき、珠のバイト仲間・暮土真琴役で若手シンガーソングライターのぽてさらちゃん、自身のグラムロックバンド「加納プズ」のメンバーに珠を引き入れようとする加納怜役に劇団☆新感線の公演などでも活躍する鈴木智久、「翳ラズ」や「P-90」のマネージャー・草薙凪子役で「MIRRORLIAR FILMS」等でプロデューサーとしても活躍している慶子、「翳ラズ」のギタリスト・岡本崇志役で本作監督の岡本崇、「翳ラズ」のベーシスト・小林大透役でdaisukeが出演。そして、「翳ラズ」のドラマー役で、東京事変の刄田綴色が出演する。
人付き合いが苦手な南條珠(伊集院香織)は、小学生の頃からこだわりのラインアップのミニシアターを自分の居場所としていて、支配人の井澤雄一郎(津田寛治)を神様と呼んで慕っている。そんな珠にとって、ロックバンド「翳ラズ」のボーカル・瓶子結衣子(後藤まりこ)はもう一人の自分を救ってくれた神様だ。スーパーギターバトルで優勝するほどの実力になるも、さらに上を目指してギターの練習する日々。翳ラズの記事を読み、次の翳ラズのライブチケットは必ず入手すると決意を新たにする。そんなある日、珠がバイトをする居酒屋に、たまたま瓶子結衣子がやってきて、珠がアップした〝弾いてみた動画〟を見ていたことが発覚。珠は「翳ラズと同じステージに立って直接お礼を言うこと」を目標に、さらに動画制作に精を出すが、行きつけのミニシアターが翳ラズのライブのタイミングで閉館するということを知り…。
公開日: 2025年03月28日
ボールド アズ、君。
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ライブ撮影 :
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スチール撮影 :
助監督 :
キャラクター協力 :
サウンドデザイン :
webデザイン :
記録 :
プロデューサー :
アソシエイトプロデューサー :
2024年 /日本
配給 :
公式サイト: https://kokokoromovie.com/boldaskimi/
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