本作は、1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた潜入捜査官ゲイリー・ジョンソン(1947ー2022)の実話にインスパイアされたクライム・コメディ。グレン・パウエルがこの実話の存在を知り、「エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に」(2016年)でタッグを組んだリチャード・リンクレイター監督に持ち込んだことから企画が始まり、共同脚本を書き上げた。主演はもちろんグレン・パウエル。普段は冴えない大学教授でありながら偽の殺し屋に扮し、殺しの〝依頼人〟たちを次々と逮捕へ導いていくゲイリーを演じた。ヒロイン役はアドリア・アルホナ。夫の殺害を依頼するも、ゲイリー扮する偽の殺し屋ロンと恋に落ちる魅力的な女性マディソンを演じている。
ゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)は、大学で心理学と哲学を教える傍ら、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずだった警官の代役を急遽務めたことをきっかけに、ゲイリーは様々な姿や人格に変身する才能を発揮し、殺人依頼者たちを次々と逮捕へ導いていくことになる。ところが、支配的な夫との生活で傷つき、追い詰められたマディソン(アドリア・アルホナ)が、夫の殺害を依頼してきたことで、ゲイリーはモラルに反する領域に足を踏み入れ、逮捕するはずの相手を見逃してしまう。そして、2人の関係はリスクの連鎖を引き起こしていく…。
公開日: 2024年09月12日
ヒットマン
予告編を見る:
監督 :
出演 :
脚本 :
原題:Hit Man
2023年 /アメリカ /115分 /PG12
配給 :
公式サイト: https://hit-man-movie.jp/
新着記事
映画に音楽は不要?「観客の気持ちをコントロールしたくない」石橋英子 毎日映画コンクール音楽賞「悪は存在しない」
<考察>「敵」 老境文学部教授が読み解いた「北から来るもの」の正体
杉並区長選 草の根候補の劇的勝利の内幕「政治は〝自分事〟」ペヤンヌマキ監督 「映画 〇月〇日、区長になる女。」
この1本:「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」 悲哀たたえつつ穏やか