2021年12月に中国で公開され、興行収入2.49億元(約50億円)、動員638万人の大ヒットを記録した本作。現代中国を舞台に、急速な経済発展の陰で、祖父母たちと共に故郷に残される出稼ぎ労働者の子ども「留守児童」問題を取り上げ、獅子舞で自らの運命に挑戦する少年たちの物語をCGアニメーションで描き出した。
製作総指揮は、中国歴代興行収入第1位の「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」(2017年)や全世界興行収入900億円を記録した「こんにちは、私のお母さん」(2022年)のチャン・ミャオ。3Dアニメーション「美食大冒険」(2014年)で高い評価を得たソン・ハイポンが監督、人気若手作家リー・ゼェーリンが脚本を担当。ゲームやアニメ作品で美術指導を手掛けるズー・ムーユィがリアリティーに満ちた映像を完成させた。日本語吹替版では獅子舞バトルで自分の将来に立ち向かう少年チュンを花江夏樹、チュンに獅子舞のきっかけを与え、折に触れて彼を励ますヒロイン・少女チュンを桜田ひよりが担当する。チュンの師匠チアンは山寺宏一、チュンの仲間マオには山口勝平、もう一人の仲間ワン公には落合福嗣、甲斐田裕子がチアンの妻アジェンを演じる。
広東省の村で祖父と暮らす少年チュンは、両親が広州に出稼ぎに行き正月も帰省しない。春節の獅子舞を見たチュンは思わず一緒に踊り出すが、村の獅子舞チームにバカにされ、お年玉も取り上げられてしまう。そこを赤い獅子頭を被った人物に助けられるが、その人物はチュンと全く同じ名前の少女だった。少女は「チュンは英雄花に選ばれた男の子」との言葉を残し、チュンに獅子頭と広州市で開催される獅子舞競技会のチラシをくれる。競技会に出場すれば両親に自分の姿を見せることができると考えたチュンは、同じように出稼ぎの親を持つマオとワン公を誘い、昔、獅子舞の名手だったチアンに弟子入りを懇願する。ようやく弟子入りが認められ、猛特訓の末本戦出場を勝ち取った矢先、チュンの父親が建築現場で転落、意識不明で村に戻ってくる。家計を支えるために、広州へ出稼ぎに行くことになったチュンは、苛烈な労働で、獅子舞の練習をする暇などない。やがてチュンはチアンに連絡すら取れなくなっていくが、刻々と、獅子舞競技会の日は迫ってきていた。
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公開日: 2023年05月25日
雄獅少年/ライオン少年
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原題:雄獅少年/ I Am What I Am
2020年 /中国 /104分
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公式サイト: https://gaga.ne.jp/lionshonen/
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