ジョン・バンビル(ベンジャミン・ブラック)の小説「黒い瞳のブロンド」をウィリアム・モナハンが脚色し、クライムサスペンスの巨匠レイモンド・チャンドラーが生んだ「探偵マーロウ」の映画を作り出した。メガホンを執ったのはアイルランド出身のアカデミー受賞監督ニール・ジョーダン。主人公のマーロウを演じるのは、「シンドラーのリスト」(1993年)や、「マイケル・コリンズ」(1996年)、「愛についてのキンゼイ・レポート」(2004年)、「THE GREY 凍える太陽」(2011年)などの出演で知られるリーアム・ニーソン。本作が数々の映画賞を受賞してきた名優の100本目の作品となる。
私立探偵のフィリップ・マーロウ(リーアム・ニーソン)は、裕福な装いのクレア・キャヴェンディッシュ(ダイアン・クルーガー)と名乗る若くて美しい女性から姿を消した愛人を探してほしいという依頼を受ける。クレアは、ハリウッドを代表する名女優ドロシー・クインキャノン(ジェシカ・ラング)の娘で、姿を消した愛人というのは、女たらしの麻薬ディーラー、ニコ・ピーターソンという男だ。マーロウは、ロサンゼルスの富裕層が集まる会員制の社交クラブ「コルバータ・クラブ」に目をつける。そこは、実は裏社会の門番、フロイド・ハンソン(ダニー・ヒューストン)が仕切っている悪の巣窟だった。マーロウは、魅惑的なクレアにひかれるが、ハリウッドの映画業界の〝闇〟に足を踏み入れてしまっていたことに気付く。映画産業が急成長しているハリウッドで、自分たちの財産を守るためなら手段を選ばない、ベイ・シティで随一の裕福な家族と権力者たちのスキャンダラスな闇に巻き込まれていく。
©2022 Parallel Films (Marlowe) Ltd. / Hills Productions A.I.E. / Davis Films
公開日: 2023年06月15日
探偵マーロウ
予告編を見る:
監督 :
出演 :
プロデューサー :
原作 :
脚本 :
美術 :
原題:Marlowe
2022年 /アイルランド、スペイン、フランス /109分 /PG12
配給 :
公式サイト: https://marlowe-movie.com/
新着記事
黒澤明の大傑作「七人の侍」は、海外で今、どう見られているのか。メルボルン鑑賞リポート
フェイクニュースと陰謀論を疑似体験「エンタメ通してワクチンに」「フィクショナル」
自分の過去が暴かれるかもしれない恐怖を描くスリラー「ディスクレーマー 夏の沈黙」
高倉健没後10年「緋牡丹博徒 二代目襲名」をZ世代ライターが見た「強烈なインパクトを残す主役級の『瞳』」