夫を事故で失った良子(尾野真千子)は、ひとりで息子を育てている。コロナ禍で営んでいたカフェが閉店し、スーパーのバイトと風俗店での仕事を掛け持ちして生活費をまかない義父の施設入居費を払う。良子は「夫の死への謝罪がない」と賠償金の受け取りを拒否し、苦労や屈辱を「頑張りましょう」と受け流す。第68回「舟を編む」で日本映画大賞、監督賞の石井監督が、今の世相を取り込んで、懸命に生きる母親の姿を描く。
茜色に焼かれる
監督 :
出演 :
2020年 /日本 /144分 /R15+
新着記事
柳楽優弥、クォン・ウンビ、ジェジュン……レッドカーペットに登場 プチョン国際ファンタスティック映画祭開幕
広島育ちの記者が感じた〝モヤモヤ〟「リッチランド」 原爆を誇る町にも刻まれた核の傷
この1本:「密輸 1970」 韓国発、痛快女性活劇
時代の目:「リッチランド」 核と共存の町、変わりうるか