本作は、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、会社勤め、講演活動等を続けている丹野智文さんの実話にもとづき、夫婦の9年間の軌跡を描く。タイトルは、「小さな灯でも、みんなで灯せば世界はこんなにも明るくなる」という願いを込め、認知症のシンボルカラーのオレンジと組み合わせたもの。妻の真央役は、連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン役や、ドラマ「大奥」など、映画・ドラマ・舞台で活躍する貫地谷しほり。夫・晃一役を映画「THE LEGEND&BUTTERFLY」(2023年)、「Winny」(2023年)など、話題作への出演が続く和田正人が演じる。
妻と二人の娘と暮らす39歳の只野晃一。カーディーラーのトップ営業マンの彼に、顧客の名前を忘れるなどの異変が起きる。診断は、「若年性アルツハイマー型認知症」。驚き、戸惑い、不安に押しつぶされていく晃一は、退社も決意する。妻の真央も心配のあまり、何でもしてあげようとする。しかし、ある出会いがきっかけで二人の意識が変わり、「人生を諦めなくていい」と気づいていく。
企画協力:丹野智文さん
1974年、宮城県生まれ。ネッツトヨタ仙台に勤務。39歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断される。診断後は営業職から事務職に異動し、勤務を続けながら、認知症本人のための、もの忘れ総合相談窓口「おれんじドア」実行委員会代表を務める。自らの経験を語る講演活動にも力を入れている。
©2022「オレンジ・ランプ」製作委員会
公開日: 2023年06月29日
オレンジ・ランプ
監督 :
出演 :
プロデューサー :
原作 :
脚本 :
音楽 :
2023年
配給 :
公式サイト: https://www.orange-lamp.com/
新着記事
音声ガイド制作の仕事「悪は存在しない」私は分からせる係ではなく、見たままを描写する係
原作の良さと現代の価値観が融合、ハイブリッドな鈴木亮平主演版「シティーハンター」:オンラインの森
LGBTQ取材10年 記者が見た「94歳のゲイ」 差別ある社会を許すのか?
坂本龍一ラストコンサートフィルム「Opus」 最後のギフトは「悲しみの封印を解く音楽」