どこにでもありそうな小学校を舞台に、全編を主人公である7歳の少女の視点で描き、大人にはうかがい知れない、あまりにも過酷な現実をあぶり出す。監督・脚本はブリュッセル生まれのローラ・ワンデル。デビュー作である本作で、第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際批評家連盟賞を受賞した。
小学校に入学したノラは、人見知りで校内に居場所がない。やがて同じクラスの2人の女の子と仲良しになるが、3つ年上の兄アベルが大柄なガキ大将にイジメられている現場を目の当たりにしショックを受ける。優しい兄が大好きなノラは助けたいと願うが、なぜかアベルは「誰にも言うな」「そばに来るな」と言う。その後もイジメは繰り返され、やられっぱなしのアベルの気持ちが理解できないノラは、やり場のない寂しさと苦しみを募らせていく。そして唯一の理解者だった担任の先生が学校を去り、友だちにのけ者にされて再びひとりぼっちになったノラは、ある日、校庭で衝撃的な光景を目撃する。
公開日: 2025年03月06日
Playground/校庭
予告編を見る:
監督 :
出演 :
脚本 :
原題:Un Monde
2020年 /ベルギー /72分 /G
配給 :
公式サイト: https://playground-movie.com/
新着記事
<ネタバレあり>「イカゲーム3」はこうなる⁈ 関係者の証言から結末をイチ早く予想!
脚本は俳優が迷いなく立つための支え 謎めいたラストシーンも「必然」 毎日映画コンクール脚本賞 濱口竜介「悪は存在しない」
第79回毎日映画コンクール アニメーション部門・ドキュメンタリー部門【選考経過・講評】
新人&ベテランの正義感がぶつかり、共鳴、成長する刑事バディードラマ「オンコール」