自主映画「ケンとカズ」で、2015年第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞し、同年の新藤兼人賞銀賞を受賞した小路紘史監督の8年ぶりの新作。日本のリアルな裏社会を描きながら、無国籍感が全編に漂うフィルム・ノワール。主人公・辰巳役は、「の方へ、流れる」(22年)の主演や「ONODA 一万夜を越えて」(21年)での高評価が記憶に新しい遠藤雄弥。最愛の人を失い、怒りを復讐に変える少女・葵役を「アイスと雨音」(18年)での主演をはじめ、「タイトル、拒絶」(21年)、「わたし達はおとな」(22年)などの森田想が演じる。そのほか、Netflixシリーズ「全裸監督」の後藤剛範、「ケイコ 目を澄ませて」(22年)や「福田村事件」(23年)などの佐藤五郎、劇団「オーストラ・マコンドー」の主宰で映画初出演となる倉本朋幸、「空白」(21年)や、「わたし達はおとな」(22年)の藤原季節が共演する。
裏稼業で働く成瀬辰巳(遠藤雄弥)は、ある日元恋人の京子(亀田七海)を殺害される。現場に居合わせた辰巳は、一緒にいた京子の妹の葵(森田想)を連れて、命からがら逃げるが、最愛の家族を失い復讐を誓う葵は、京子殺害の犯人を追う。生意気な葵と反目し合いながらも復讐の旅に同行するうちに、辰巳にある感情が芽生えていく。
©小路紘史
公開日: 2024年04月19日
辰巳
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2023年 /日本 /108分 /R15+
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公式サイト: https://tatsumi-movie-2024.com/
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