「ウーマン・トーキング 私たちの選択」
キリスト教の一派が自給自足で生活する村。連続レイプ事件が起きるが、男たちは「悪魔の仕業」などと否定する。女たちは実際の犯罪だと気づき、男たちが不在の間に納屋に集い、とどまって戦うか、出ていくか、議論を交わす。ボリビアで実際に起きた事件を基につづられた小説を、サラ・ポーリーが映画化。2023年のアカデミー賞脚色賞を受賞した。 学びを奪われた質素な暮らしぶりから過去の話かと思いきや、鮮やかに覆される瞬間の衝撃。その転換によってポーリーは、抑圧された女たちの叫びがこの時代にも存在していると、知的に、力強く訴えてみせた。 信仰と現実の間で揺れ動きながら、怒りや悲しみ、諦め、異なる意見を率直にぶつけ...