Rooney Mara
1985年4月16日 生まれ
「ドラゴン・タトゥーの女」出演
大学生のひとシネマライター青山波月さんが書いた映画コラムを読んで、元キネマ旬報編集長・関口裕子さんがこうアドバイスをしました(コラムはアドバイスの後にあります)。 もやもやさせたまま抱えていたものを、このコラムは着地させてくれた #MeToo運動が起きたあと、「闘う」女性たちを描く作品を多く見かけると、青山波月さん。「ウーマン・トーキング 私たちの選択」もその系統の作品だといえると思うが、大きく異なるのは「『赦(ゆる)す』『闘う』という選択肢の他に『去る』という選択肢が加えられている点」だという。 幼児から初老の者まで村の多くの女性が被害者となったレイプ事件の対応策を、女性たち自身...
関口裕子
青山波月
2023.10.07
人間としての尊厳を奪われる屈辱を受けた時、あなたは赦(ゆる)しますか? 闘いますか? それとも、そのコミュニティーを去りますか? 第95回アカデミー賞の脚色賞を受賞した話題の作品「ウーマン・トーキング 私たちの選択」。 〝実際の事件〟を基に 自給自足のキリスト教一派の小さな村。ここでは、レイプ事件が日常茶飯事で起きていながら、女性たちの主張は「悪魔の仕業」「作り話」と男性たちに否定されていた。しかし、ある日それが実際に犯罪だったと気づくよう、そして思えるようになる。男性たちが街へ出かけている2日間、村の女性たちは自分たちの未来をかけた話し合いを行う。 この作品は〝実際の事...
2023.6.06
キリスト教の一派が自給自足で生活する村。連続レイプ事件が起きるが、男たちは「悪魔の仕業」などと否定する。女たちは実際の犯罪だと気づき、男たちが不在の間に納屋に集い、とどまって戦うか、出ていくか、議論を交わす。ボリビアで実際に起きた事件を基につづられた小説を、サラ・ポーリーが映画化。2023年のアカデミー賞脚色賞を受賞した。 学びを奪われた質素な暮らしぶりから過去の話かと思いきや、鮮やかに覆される瞬間の衝撃。その転換によってポーリーは、抑圧された女たちの叫びがこの時代にも存在していると、知的に、力強く訴えてみせた。 信仰と現実の間で揺れ動きながら、怒りや悲しみ、諦め、異なる意見を率直にぶつけ...
2023.6.02
「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督が、怪物も幽霊も出てこないダークな人間ドラマに挑戦。1947年の「悪魔の往(い)く町」の原作にもなったウィリアム・リンゼイ・グレシャムの小説の映画化である。 流れ者のスタン(ブラッドリー・クーパー)が、怪しげなカーニバル一座にさまよい込み、読心術を体得する。やがて美しい娘モリー(ルーニー・マーラ)を連れて一座を抜け出したスタンは、ショービジネスで成功を収めるが、謎めいた心理学者リリス(ケイト・ブランシェット)と出会ったことで運命を狂わされていく。 野心に満ちた主人公の栄華と転落、欲望と裏切りの物語。90分もあれば十分語れるはずのプロッ...
2022.3.24
原作は、2018年に出版されたミリアム・トウズのベストセラー小説「WOMEN TALKING」。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元に描かれている。本作への出演とプロデュースを務めたオスカー女優フランシス・マクドーマンドがブラッド・ピット率いる映画制作会社PLAN Bへ話を持ち込み、映画化が実現した。監督は、「死ぬまでにしたい10のこと」(2003年)などで女優として活躍しながら、「アウェイ・フロム・ハー」(2006年)で監督、脚本家としてデビューしたサラ・ポーリー。本作でも監督、脚本を手掛けた。主演は2度アカデミー賞にノミネートされたルーニー・マーラ。さらに、2度エミー賞...
ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)のもとに、40年前に起きた少女失踪事件の再調査依頼が持ち込まれる。スティーグ・ラーソンによるベストセラー小説「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の映画化。 © 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved
強盗を生業とする男女、ボブ・マルドゥーン(ケイシー・アフレック)とルース・ガスリー(ルーニー・マーラ)のふたりは、ルースの妊娠を機に足を洗うことを決意し、最後の仕事に臨むが失敗、ボブは収監されてしまう。
カーニバルに紛れ込んだ流れ者のスタン(ブラッドリー・クーパー)は、読心術を取得し、一座のモリー(ルーニー・マーラ)と独立、読心術のショーで人気者となる。スタンは巡回先で心理学者リリス(ケイト・ブランシェット)と出会い、金持ち相手のイカサマで金もうけをたくらむのだが……。「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督が、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの小説を、1947年の「悪魔の往(い)く町」に次いで映画化。アカデミー賞作品賞候補作。