ユンヒへ
韓国のシングルマザー、ユンヒ(キム・ヒエ)は高校生の娘セボム(キム・ソヘ)と2人暮らし。ユンヒ宛ての手紙を盗み見たセボムは、送り主の日本人女性、ジュン(中村優子)と母を会わせるため、ジュンの住む小樽へ母を連れ出す。それはユンヒが過去を見つめ直す旅だった。 監督・脚本を手がけたイム・デヒョンの長編2作目。1通の手紙をきっかけに雪深い小樽へ舞台を移すラブストーリーは、岩井俊二監督「Love Letter」の影響を受けたといい、恋人同士だった2人の女性の心のひだを見事に描き出している。 兄だけが大学へ行き、自分は進学を許されなかったユンヒは、ジュンとの恋も家族によって引き裂かれた。能力とは関係な...